スコティッシュフォールドは耳が折れた丸顔が特徴の猫種です。
スコティッシュフォールドは、手足の関節にコブが出来、一生涯、慢性的な痛みを伴う骨瘤(こつりゅう)という病気になる場合があります。
これはスコティッシュフォールドの折れ耳が元々、耳の軟骨の奇形であり、これが他の体の部位にも現れることによって生じる病気です。
●骨瘤について
スコティッシュフォールド特有の病気「骨瘤」の症状や原因、治療法
では、スコティッシュフォールドの立ち耳は、耳が折れていないため、病気は発症しないのでしょうか?
スコティッシュフォールドの立ち耳が存在する理由と、病気になる可能性について、ご紹介します。
何故、スコティッシュフォールドの立ち耳がいるの?
スコティッシュフォールドは折れ耳が特徴で、丸顔が可愛いと大人気の猫です。
では、何故ペットショップなどに立ち耳のスコティッシュフォールドが存在しているのでしょうか?
スコティッシュフォールドの折れ耳同士で交配をすれば生まれてくる子猫は折れ耳の子猫になります。
それをしない理由は、骨瘤の発症率にあります。
折れ耳同士の交配をすると、生まれてきた子猫は骨瘤を発症する確率が非常に高くなります。
そのため、動物愛護法で、スコティッシュフォールドの折れ耳同士の交配は禁止されているのです。
この理由より、必ず、スコティッシュフォールドは、立ち耳と折れ耳の交配によって生まれてきた子猫が販売されています。
※一部で、病気のことを考えずに高く売れる折れ耳のスコティッシュフォールドを量産するため、折れ耳同士の交配をする悪質なブリーダーもいるそうです、、、
立ち耳と折れ耳のスコティッシュフォールドを交配させた場合、折れ耳が生まれる確率は30%と言われているため、立ち耳のスコティッシュフォールドも多く存在しています。
これが、ペットショップなどで立ち耳のスコティッシュフォールドをよく見かける理由です。
スコティッシュフォールドの立ち耳は骨瘤になりにくい
スコティッシュフォールドの立ち耳は、元々遺伝性疾患である耳の軟骨の奇形を受け継いでおらず、骨瘤になる確率は低いとされています。
また、立ち耳のスコティッシュフォールドは、元々、アメリカンショートヘアーやブリティッシュショートヘアーの交配によって存在しているため、それらの猫種の血が受け継がれているのです。
そのため、スコティッシュフォールドがもつ特有の病気は遺伝されにくいと言われています。
ただし、スコティッシュフォールド同士の交配によって生まれているため、100%病気にならないわけではないので、念頭に置いておいてください。
その他のスコティッシュフォールド特有の病気について
スコティッシュフォールドの折れ耳がよく発症する病気について、立ち耳の場合だと発症しにくい病気は骨瘤の他にもあります。
●耳の病気(外耳炎)
耳が折れていることによって、通気性が悪くなり、雑菌が繁殖することにより起こる外耳炎についても、立ち耳のスコティッシュフォールドは発症しにくいといわれています。
まとめ
スコティッシュフォールドの立ち耳は、同じスコティッシュフォールドの折れ耳と比べて骨瘤や外耳炎の発症確率が低いと言われています。
スコティッシュフォールドの購入を検討されている方は、立ち耳の子も病気になりにくいなどのメリットがあるのでおすすめです!
たしかに折れ耳も可愛らしいですが、将来病気で苦しむ可能性があることも頭におき、購入する際はよく考えましょう。